こんにちは。保育園看護師のにくすです。
新人看護師のみなさん、元気に働けていますか?
新卒で大学病院に入職したんだけど、もう辛い!辞めたい!
でも3年は続けないと一人前になれないって言うし……。でもでも3年も続けられるのかな……。
こう考えている人は多いでしょう。
新卒はまずは大学病院や総合病院の病棟に就職し、経験を積んで一人前の看護師になる。私は大学で先生からそう言われ、病棟で働き始めました。ほとんどの新卒の看護師さんがそこそこの規模の病院の病棟に入職したと思います。
しかし、業務量の多さ、責任の重さ、人間関係の難しさに直面し、ストレスを感じることも少なくありません。
私は新卒1年目に適応障害となり退職しました。
そんな私が選んだのは保育園看護師です。保育園で看護師として働くことを選び、今は毎日楽しく前向きに仕事を続けられています。
退職してしばらく経つから、医療現場に戻るのはちょっと不安だな。
でもせっかくとった看護師資格だから、資格を活かして働きたい。
こんなブランクナースさんもいるでしょう。
保育園看護師は、病棟の業務量の多さ、責任の重さ、人間関係の難しさにストレスを感じている看護師さんや、看護技術に不安のある臨床経験の浅い新人看護師さん、ブランクのある看護師さんにおすすめです。
この記事では、臨床経験の浅い方やブランクのある方が保育園看護師になることができる理由について解説します。
保育園看護師はどんな人?
保育園看護師の仕事内容
保育園看護師の主な仕事は、園児の健康管理、けがや病気の対応、健康教育の実施などです。
基本的に健康な子どもが対象となるため、病院と比べると、業務量や責任の重さは比較的軽いです。しかし、子どもたちの健康を守るという大切な役割があります。
仕事内容や一日の流れについて、詳細はこちらの記事で解説しています。
保育園看護師の平均年齢
全国の保育園看護師さんの平均年齢の統計データは残念ながら見つからなかったのですが、ある自治体の保育園の保健師さん(公立園では看護師ではなく保健師を採用しているようでした)の平均年齢は34.8歳となっていました。
私の周りの保育園看護師さんは、臨床経験0~5年で転職してきた若い方が多いです。他にも出産・育児が落ち着いて復帰された方、ずっと最前線で師長まで務めていた方など、いろんな方がいます。
臨床経験やブランクは関係する?
臨床経験が浅くても安心
病棟での経験がなくても、小児科の経験がなくても、保育園看護師として働くことは十分可能です。実際、私は病棟での経験が1年未満でしたが、保育園ではスムーズに業務に馴染むことができました。
保育園では、医療行為が少ないため、臨床経験が浅い方でも安心して働けます。
実際に求人情報を見ると、看護師免許、あるいは准看護師免許を取得していれば新卒や臨床経験の少ない看護師さんでも応募可能であることがわかります。経験年数は特に問わない保育園が多いようです。
とはいえ、保育の現場に「看護/医療の視点」を持ち込む大事な役割を担うことになります。マニュアルやガイドライン、参考書などを読みながら対応していけばいいですが、不安な場合は看護師が2人以上在籍する保育園を選ぶと良いでしょう。
ブランクがあっても大丈夫
出産や育児などで看護の現場から離れていた方も、保育園看護師として復職することができます。保育園は、医療行為よりも子どもたちの健康管理が中心となるため、ブランクがあっても問題ありません。
さらに、保育園は比較的落ち着いた環境で働けるため、復職する際の不安も軽減されます。
ママさん保育士もたくさん働いており、時短勤務や子どもの体調不良時の早退・お休みなどの理解もあります(そもそも保育園だとお迎えを呼ぶ側も経験していますしね)。また、お休みはカレンダー通りで、夜勤がないため子育てをしながら働く環境も整っています。
子育て経験は確実に保育園勤務でも活かすことができますので、おすすめです。
保育園看護師に向いている人
保育園看護師に向いているのは、以下のような方です。
- 子どもが好きな人: 子どもたちと接するのが好きな方には最適です。
- コミュニケーション能力が高い人: 保育士や親との連携が重要です。
- 医療から離れることを受け入れられる人: 病棟のような医療行為を求めていない方。
- プライベートを充実させたい人: 保育園の勤務時間は比較的規則正しく、ワークライフバランスを重視できます。
保育園看護師のメリット・デメリット
メリット
- 勤務時間が規則正しい:ほぼカレンダー通りのお休みで夜勤がないため、体の負担が軽減されます。
- 健康な小児の知識や保育技術を学べる:0歳から6歳までの子どもを連続的に観察できます。
- 医療行為がない:看護技術に自信がなくても働くことができます。
- 人間関係が楽:周りの看護師と比較してしまう環境ではないため気楽に働くことができます。
- 自分のやりたいことができる:自分のペースで自分の仕事を計画・実施することができます。
- 子どもに癒される:子どもが好きであれば毎日の仕事が癒しになります。
- 栄養バランスの取れた美味しい給食:できたてで温かい、美味しい給食を食べることができます。
デメリット
- 医療から離れる:医療知識・技術を学ぶ機会が少なくなるため、転職時に不利になることがあります。
- 給料が低い:夜勤・残業のある病棟よりお給料が低いことが多いです。
- 看護師が1人しかいない:「看護/医療の視点」を問われたときに自分の意見を言える必要があります。
- 保健衛生を理解されにくい:専門外の保育士さんたちに保健衛生を指導する必要があります。
- 保育業務が多い:保育士の代わりに保育に入り、保健業務ができないこともあります。
- 子どもとの関わり方に悩む:話を聞いてくれない、暴力や暴言を振るわれてしまうことがあります。
私の体験談
私は新卒で二次救急病院に就職しました。
しかし、前残業・後残業のため朝6時に家を出て夜10時に帰宅する、自宅でも毎日勉強……といった生活や、重症の患者さんを看る責任の重さ、同期の新人看護師と自分を比較してしまったり先輩との関係に悩んだりといった人間関係から適応障害になり、休職した後復帰できず、1年で退職しました。
急性期病院では同じことの繰り返しだろう、働きたくない……という気持ちが強く、再就職先は介護施設、健診センター、保育園などに行くか、それとも全く医療とは違う道に行くか、と検討していました。
そのとき健診センターは経験者の募集しか求人が無かったため断念しましたが、いくつかの介護施設と保育園から内定をもらいました。保育園は介護施設よりさらに医療から遠のきますが、「私はもう医療には戻らない」と決め、一番雰囲気が良さそうだった今の保育園に就職を決めました。
ここでは規則正しい生活を送ることができ、子どもたちの笑顔に癒され、周りに比較する人もいないため気楽に楽しく前向きに働くことができています。心身の負担が減り、周りの保育士さんや子どもたち、保護者に頼られることもあり、自分に自信を取り戻すこともできました。
本当にあの時退職して良かったです。あのまま無理に続けていたら今この世にいなかったかもしれないとすら思います。それほどひどいメンタルだったのが、ここまで回復できたのは転職のおかげです。
臨床経験が浅くても、保育園での業務は十分にこなすことができます。もちろん仕事なので責任もあれば悩みもありますが、一人で抱え込むことなく、周りを頼りながら働くことができています。
まとめ|保育園看護師への転職を考えている方へ
病棟での勤務に挫折した方や、ブランクがある方も、ぜひ保育園看護師への転職を検討してみてください。
保育園看護師は、子どもたちの成長を見守りながら、自分自身も成長できる素晴らしい職場です。
ストレスが少なく、規則正しい勤務で働けるため、ワークライフバランスを重視したい方におすすめです。
求人情報は無料で見られますので、ぜひどんな環境や待遇なのか、見てみると楽しいですよ。
このブログでは、今後も保育園看護師の働き方について発信していきますので
ぜひ他の記事も見てみてください!
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