保育園看護師のやりがいと魅力とは?子どもたちと過ごす毎日は素晴らしい!

保育園看護師

こんにちは。保育園看護師のにくすです。

看護師ちゃん
看護師ちゃん

保育園の看護師さんって聞いたことはあるけど、いまいちピンと来ないな。

保育士さんや保護者とのやりとりって大変そう。

きっとこのページを見てくれている方は、保育園看護師ってどんな仕事なのかな?楽しいのかな?と、保育園看護師に興味を持っている方だと思います。

今回はそんな方に向けて、保育園看護師のやりがいや魅力について詳しく解説します。子どもたちと過ごす毎日がどれだけ素晴らしいかを知っていただければと思います。

ちなみに、保育園看護師の仕事内容や必要なスキル、適正についてはこちらの記事をご参照ください。

保育園看護師の基本業務

保育園看護師は、その名の通り「保育園で働く看護師」です。

日々の基本業務として、こんなことをしています!

  • 園児の健康管理
  • 職員の健康管理
  • 健康指導
  • 保育補助

スケジュールを含め、業務内容をこちらの記事で詳しく解説しています。

保育園勤務の特徴

病棟、クリニックでは身体に不調を感じている患者さんが来ることが多いですが、保育園は全く違います。

保育園の雰囲気は?保育士さんや保護者との関係はどうなの?といった疑問に答えます。

職場環境や働く人の雰囲気は?

保育園は主に元気な子どもが来る場所。急な体調不良やけがに備えているのが看護師です。
そういったイレギュラーな対応が無ければ、子どもたちと遊んだり、保健日誌などの記録物をゆっくり書いたりすることができ、時間に追われることはなく、心も身体も楽に過ごすことができています。

看護師ちゃん
看護師ちゃん

保育士さんと仲良くできるか心配。

保護者とお話しすることはあるの?

こんな疑問もあるかもしれません。

私の勤めている保育園では、保育士さんたちは看護師のことを「医療の専門職」と尊重してくださっていて、「園庭で走っていたら転んで少しすりむいちゃった!」「お友だちとぶつかって腕が少しだけ赤くなっちゃった」と、子どもの健康に関わることをどんなに小さいことでも共有してくれています。

相談されることは、日常生活の上で「これくらい様子見で大丈夫だろう」といった判断もできるようなケースがほとんど。私も「じゃあちょっと傷口洗ってきてね」「10分くらい冷やそうか」と、いつも同じ返事をしているような気がします(笑)。
それでも保育士さんが私に声をかけに来てくれるのは、私のことを「医療の専門職」と尊重してくださっているから。

逆に私は、保育士の皆さんのことを「保育の専門職」と尊重しています。まだ言葉を十分理解できない乳児さんや、いつ何をやらかすかわからない幼児さんを、安全に楽しく過ごせるように工夫されている姿を見ると尊敬しかありません。行事だけでなく、日常から創意工夫がなされていて、「保育士さんたちってみんな天才なの?」といつも思っていて、それを伝えています。

そんな感じで、私の勤めている保育園では保育士さんとの関係(同様に栄養士さんなどの他の職種の方とも)は良好です。時には看護の視点と保育の視点が違うため、意見が食い違うこともあります。それでもお互いがお互いを尊重し合い、意見を出し合って、より良いものを目指して自然と協力し合う雰囲気があります。

にくす
にくす

私は病棟勤務時代に適応障害になって退職しましたが、適応障害になった大きな原因が先輩との人間関係でした。ある意味、看護師1人で先輩のいない環境になったのが良かったのかも。

保育園に配置される看護師は1名だけのことが多いですが、私はこれをメリットに感じています。

もちろん、初めての保育園看護師で不安なこともありました。そんなときは近隣や法人内の保育園看護師さんに相談することができましたし、園長や主任などの保育士さんたちも一緒になって考えて対応してくれていたので、問題ありませんでした。

保護者対応は、体調不良でお迎えのお願いをしたり、けがで受診が必要なときに連絡を取ったりします。他には、保護者から子どもの健康のことで相談を受けることもありますよ。私たちも保護者も「子どもを一番に考える」ということは一緒です。お迎えや受診の連絡は心苦しいところもありますが、子どもの健康と安全を守るために協力してくださる保護者がほとんどです。

にくす
にくす

とはいえ、初めて園内に新型コロナウイルス感染症が出たときは緊張したっけなあ……(笑)

子どもたちの特徴

病棟やクリニックでの看護の対象は患者さんですが、保育園での看護の対象は子どもたちです。

保育園は基本的に健康な子が来る場所なので、看護師の出番はあまりありません。

ただし、急なけがや体調不良の他、持病や熱性けいれん、アレルギーなどの既往歴に対するケアが必要な子もいます。

また、保育園には0歳から6歳までの就学前の子が通っています。子どもの成長発達は著しく、去年できなかったことも今年はとても上手にできるようになることもあります。そのため、例えば手洗いの方法を伝えるにしても各学年でやり方を変える必要があります。つまり、子どもの発達段階を理解することも大切です。

保育園看護師のやりがい

保育園看護師の毎日は子どもとの関わりの連続です。日々子どもたちと過ごす中で、たくさんのやりがいを感じることができます。

子どもたちの成長を見守ることができる

子どもは1年で全くの別人なんじゃないかと思うくらい成長しています。
保育園看護師は毎月子どもたちの身長・体重などの身体測定を行うので、身体の成長を数字で感じることができます。そんなとき、前は身長計や体重計に乗ることが怖くて泣いていた子が乗れるようになったり、前は言えなかった「お願いします」「ありがとうございます」が言えるようになったりと、精神面の成長を感じることも多くあります。

そんな日々成長する子どもたちの姿を間近で見守ることができ、あんなにちっちゃかった子どもたちが卒園し、小学校へ羽ばたいていく姿を見られるのは感無量です。

にくす
にくす

年長さんのお遊戯会と卒園式は、みんなの成長を感じて毎年絶対泣いちゃうんだよね……!

健康をサポートする達成感がある

保育園看護師は、子どもたちに手洗いの方法や風邪予防の方法を教える役割があります。

その中で、子どもたちが手洗い教育の後で明らかに手洗いが上手になっていたり、「白血球が頑張ってるから熱が出るんだよね」なんて教えた知識を披露してくれたり(教えたの私なんだけどな~と思いつつ……(笑))、咳が出る子は咳エチケットをしてくれたりと、子どもたちが少しずつ自分の健康を守れるようになっているのを見ると、計画してやって良かったな~と思います。

保育士さんたちや保護者から、子どもの健康について相談されることも多々ありますが、「自分を頼ってもらえている」という自己肯定感にも繋がっています

保護者からの感謝

保育園看護師が保護者とお話しする機会は保育士さんたちほど多くはないのですが、体調不良のお迎えやけがの受診などでお電話をしたり、直接的ではないですがほけんだよりなどを通じて保護者へ情報発信をしたりしています。

その中で、「いつも丁寧に見てくださりありがとうございます」といった感謝の言葉や、「ほけんだよりに載っていた○○を試したら効果がありました」などの反応がもらえることがあります。そういった関わりの中で信頼を得られ、子どもの健康について相談されることもあります。

直接関わることがそんなに多くない分、保護者からの感謝の言葉をもらったり信頼を得られたりするととても嬉しく思います。

看護師ちゃん
看護師ちゃん

保護者対応って少し怖いなって思ってたけど、そんな言葉をもらえたら達成感がありそう!

保育園看護師の魅力

忙しく、ピリピリした環境だからこそやりがいを感じられるという人もいますが、私はそれだとやりがいを感じる前に潰れてしまうタイプ。「保育園」という環境にとても魅力を感じています。

働きやすい

保育園は夜勤が無く、残業もほとんどありません。そして、土曜・日曜・祝日がお休み(土曜はときどき出勤あり)。そのため勤務時間が比較的規則正しく、ワークライフバランスをとりやすいため、プライベートを充実させやすいです。

病棟看護師時代は定時の1時間前に出勤して2,3時間後に退勤なんてこともザラでした。たまの休日も2連休以上は少ないため疲れて動けず、夜勤の前後なんて特に何もできず。プライベートを諦めることも沢山ありました。

生活リズムが整うことで気持ちが前向きになり、仕事もプライベートも両立して楽しく過ごすことができています。

温かい人間関係

子どもたちにとって担任の先生はちょっぴり怖いと思っていても、看護師の先生は「体調が悪かったりけがをしていたりと不調のときに優しく看病してくれる先生」。子どもたちは看護師の先生が大好きです。

子どもたちに「にくす先生だーいすき♡」なんて言われたときには最高に嬉しくなって「先生も○○ちゃん大好きだよー!」なんて大きな声で言ってしまいます。

また、前述の通り、保育士さんたちや栄養士さんたちともお互いがお互いを尊重し合い、平等に接することができます。

病棟時代では悩みだった人間関係も、保育園看護師に転職してからほとんど悩まなくなりました

多様なスキルが活かせる

保育園では直接的な医療行為がない分、臨床経験の少ない看護師さんやブランクのある看護師さんなど看護技術に自信がなくても問題ありません。

ただし医療行為がないとは言いますが、保育士さんや保護者から健康に関する相談を受けることは多々あります。今まで培ってきた医療・看護の知識は十分に活かすことができ、今までの看護学生時代や前職の頑張りが無駄になることは全くありません。

また医療知識だけではなく、コミュニケーション力やピアノ・手あそびなどの保育のスキル、パソコンのスキルなどの様々なスキルを活かすことができます。

私は大学までに習った程度しかEXCELなどのIT知識は無いですが、それでもかなり重宝してもらえています。保育業界は最近やっとデジタル化が進んできたところなので、パソコンに疎い先生も多いようでした。SUM関数やIF関数がわかる程度でも役に立てています。

いろんなスキルがある人が集まるからこそ、より良い保育に繋がるのだと思います。

(ちなみに私の場合、入職時は手遊びも自分が子どものころにやってもらったのを1つ2つ覚えているかな程度でした……!今は保育士さんがやっているのを見て学んでいます。なお楽譜はいまだに読めないのでピアノは弾かずアカペラで歌う程度です!)

保育園看護師になるためのステップ

必要な資格と経験

正看護師の資格と、子どもが好きという気持ちがあればOK。小児科勤務経験や子育て経験があるとさらに有利ですが、医療行為を行わないため、新卒や臨床経験の少ない看護師さん、ブランクナースさんでも十分活躍できます。

転職のポイント

まずは看護師向けの転職サービスに登録し、求人情報をチェックしましょう。

いくつかの求人を比較し、園の規模や待遇、福利厚生などの情報を比較しましょう。

保育園は4月始まり、3月終わりの年度周期がほとんど。欠員で募集をかけている園を除いて、大体1月ごろから、早くて秋ごろから募集をかける園が多いと思います。

保育園は看護師1,2名程度の配置の園がほとんどなため、第一希望の保育園に内定をもらえるかはわかりません。そのため候補を1つの園に絞らず、複数の保育園にアタックしてみることをおすすめします。

にくす
にくす

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まとめ|子どもたちと過ごす毎日は楽しさと癒しの日々

保育園看護師のやりがいと魅力についてご紹介しました。子どもたちと過ごす毎日がいかに素晴らしいか、少しでも伝われば嬉しいです。

これから保育園看護師を目指す方の参考になれば幸いです。

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